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環境への取り組み |
省資源で環境にやさしい製品の開発が、社会全体のニーズであることはいうまでもありません。当社では、リサイクルのリーディングカンパニーとして、古紙再生技術の応用や製品の開発など地球規模の課題にも果敢に挑戦。常に研究を重ね価値の向上に努めてまいります。 |
コンピュータ制御システムにより省エネルギー化を推進
当社の製造ラインは24時間体制。蒸気・電力・水の消費に対し、ボイラー、自家発電設備、排水処理に至るまで主要設備には自動制御システムを取り入れて効率よく機能するようコントロールしています。また、コ・ジェネレーションシステムを推進し、省エネルギーと合理化を徹底。資源の有効利用を図っています。 |
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フレキソ印刷 |
環境にやさしいフレキソ美粧印刷
当社の美粧段ボール事業分野では、環境との調和を重視する生産体制の一環として、平成14年12月に時代の変化を先取りして、業界では性能に定評のあるスイス・ボブスト社製の高性能6色フレキソ印刷機を新設し、段ボールシートに直接印刷ができる国内最高レベルの品質を確保できる生産体制を確立いたしました。このフレキソ印刷は水性インクを使用するため環境にやさしく、加えて加工工程の一部を省略することができる設備を備えているため、環境保全とコスト優位性をキャッチフレーズに製品の受注拡大を図ってまいりました結果、フレキソ印刷仕様製品が評価されて受注が増加してきました。
ご参考までに、当社受注品の印刷仕様別トレンドでは、10年前はフレキソ印刷仕様製品25%、オフセット印刷仕様品75%の割合でありましたが、今日ではフレキソ印刷仕様製品が41%を占めるまでになりました。環境への配慮と技術の向上が評価されて、その比率が50%を超える日は近いものと思われます。現在日本では、フレキソ印刷はまだシェアが低い状況にありますが、欧米では環境とコストの両面からオフセット印刷やグラビア印刷に比べより高いシェアを占めていることから、日本においても快適な生活環境や環境にやさしい素材の提供が社会的要請として強まるものと予想されますので、フレキソ印刷仕様製品の需要が増えるものと思われます。
このように、環境配慮型印刷方式の評価とコストの優位性の両面から注目されるフレキソ印刷仕様製品については、これからもなお一層の技術力の向上と併せて品質の評価と信頼を高める生産体制を確立し、受注の拡大を図ってまいります。
シート寸法 |
最大 1,600mm×1,100mm
最小 600mm×535mm |
色数 |
6色 |
印刷線 |
最高120線 |
対応シート |
Eフルート・Bフルート・Aフルート |
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■環境性
環境にやさしい水性インク印刷です。
■美粧性
従来のフレキソ印刷に優るオフセットクラスの印刷表現が可能です。(最高120線) 乾燥機を設備していますのでコートボールシートにも多彩な表現が印刷可能です。
■経済性・スピード
オフセット印刷紙を用いるパッケージは、印刷紙と片面段ボールを合紙して製品化します。
一方、フレキソ段ボール仕様では、段ボールシートにダイレクト印刷し製品化しますので工程削減(刷本工程・合紙工程)によりコストダウンとスピーディーな納期対応が可能です。 |
印刷イメージサンプル
下記、製品見本の印刷紙コートボールには、耐摩性・美粧性を高めるためにニス加工をしています。
画像をクリックすると拡大表示されます。
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ガスタービン発電設備 |
省エネルギーのコストパフォーマンスを実現するガスタービン発電設備
紙を製造するためには、大量の電力・蒸気が必要となります。当社は従来、重油を燃料としてボイラーで高圧蒸気を発生させ、この蒸気を蒸気タービン発電機に供給し、発電後の低圧蒸気を紙の乾燥に使用するコージェネレーションシステムを採用していました。しかし、社会の要請に応え2005年燃料を重油から環境に優しい天然ガスに変更するとともに、ガスタービン発電機・排気再燃ボイラーを新たに設置いたしました。
このシステムはガスタービンで発電した後に、高温の排気ガスを排気再燃ボイラーで再燃させ、発生した高圧蒸気を既存の蒸気タービン発電機に送り、再度発電した後に、工場の乾燥プロセスに使用する、リパワリングによるコンバインドサイクルを導入し、発電・蒸気利用効率の向上を図ることにより省エネルギー化を実現しました。 |
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高性能処理設備 |
地球環境を配慮して高性能処理設備を導入
工場の排水に関しては、排水に含まれている不純物は加圧浮上設備、担体流動床式生物処理設備、凝集沈殿設備等を活用して除去処理を行った後に河川に放流しています。
これからも排水のみならず、あらゆる環境負荷の低減に努め、地域社会と共生する持続可能な循環型社会形成に向けた活動を続けてまいります。 |
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